手の日本人、足の西洋人

「手はじめ」、「八方手をつくす」、「先手を打つ」など、手段・方法などに「手」をよく使います。
ところが欧米では、まるで逆。
「手はじめ」は、第一歩として ( as a first  step )、「思い切った手をうつ」は、大胆な一歩を踏み出す ( take a bold step )。
「足」がポイントになっています。
「フットワーク」を重視するのです。
「八方手をつくす」もフランス語では、「手と足で何とかする」という表現になります。
手だけでは十分ではなく、足を動員するというわけです。
一方、日本語で足はマイナスイメージに使われることが多いです。
「足を洗う」「足がでる」「足がはやい」「足がつく」など。
文化の違いと言えばそれまでですが、「足」にも積極的な意味を持たせたいものです。
そうしないと「足下をすくわれ」ますよね。